エコキュートの電気代は高い?高額になる原因と節約のコツを解説
ガス給湯器よりもランニングコストが低く、電気代の節約に効果的と言われているエコキュートですが、実際にどのくらいの電気代がかかるのか気になる人は多いでしょう。また、エコキュートを導入したものの、思っていたよりも電気代が高く悩んでいる人もいるはずです。そこで本記事では、エコキュートの電気代や高額になる原因、節約のコツをご紹介します。
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エコキュートの電気代はいくら?
エコキュートの使用でかかる電気代は、プランや使用頻度、住んでいる地域によって異なります。年間の平均電気代をエリア別にご紹介します。
- 北海道電力地域:3万2千円
- 東北電力地域:2万1千円
- 東京電力地域:2万4千円
- 中部電力地域:2万4千円
- 関西電力地域:2万円
- 九州電力地域:1万8千円
- 沖縄電力地域:1万円
ガス給湯器のランニングコストも、使用しているガスの種類や地域によって異なりますが、年間平均額が6~11万円程度であるため、エコキュートを使用することで光熱費をかなり削減できると言えます。
エコキュートの電気代が高くなる原因
電気代が高くなる主な原因3つを解説します。
日中に沸き増ししている
電気料金は夜間に安くなる傾向があるため、エコキュートは夜間にお湯を沸かしてタンクに貯蔵しますが、日中にお湯を使い切ってしまうと、補充のために沸き増しをしなければなりません。日中の電気料金は夜間の2~3倍と言われています。
また、時間帯によって電気料金が変わるピークシフトプランを使用している場合は、ピーク時間外の電気代は安くなる一方、ピーク時間の電気代が5倍になるケースもあります。そのため、日中に沸き増しをするとコストがかさんでしまうのです。
節約機能を利用していない
エコキュートには以下のような節約機能が備わっています。電気代を抑えるには、これらの機能を十分に活用することも大切です。
- ピークカット機能:電気代が高くなる時間帯の自動湯増し運転を避ける
- 沸き上げ時間シフト機能:運転開始時間を前倒しして、電気代が安い時間帯に沸き上げを終わらせる
- パワーセーブ機能:お湯の沸き上げ速度を下げて、ヒートポンプの消費電力を抑える
- ソーラーチャージ機能:太陽光発電で余った電力を沸き上げに利用する
電気料金プランが適切ではない
エコキュートを設置する場合、電気料金プランは一般的に日中の使用料が高くなる代わりに、お湯を沸かす深夜帯の料金が安くなるプランを設定します。そのため、日中に家で過ごすケースが多かったり、エアコンを点けっぱなしにしていたりする家庭では、プランが生活スタイルに合っておらず、電気代が高くなってしまうことがあるのです。
エコキュートの電気代を抑えるコツ
電気代を抑えるコツやポイントをご紹介します。
日中の沸き増し回数を減らす
エコキュートを設置している場合、基本的には日中の電気代が高くなる電気料金プランが設定されているため、日中の沸き増しはなるべく避けましょう。頻繁に沸き増しが必要となるのであれば、エコキュートの容量が合っていないと考えられます。家族の人数や生活スタイルに合ったサイズのものを選びましょう。
電気料金プランを見直す
電気料金のプランは電力会社によって様々です。日中に電気使用量が多い場合は、電気料金のプランが生活スタイルに合っていない可能性があります。電気料金が高いと感じる、今よりもっとライフスタイルに合ったプランを知りたいなどの場合は、電力会社に相談してみましょう。
コツを活かしてエコキュートの電気代を抑えよう
省エネでランニングコストを抑えられる点がメリットのエコキュート。しかし、電気料金プランが生活スタイルに合っていなかったり、適切な使い方をしていなかったりすると、メリットを十分に活かすことができません。電気代が高いと感じたら、本記事を参考に設定や料金プラン、生活スタイルを見直してみましょう。