エコキュートの最適な設置場所は?設置の際のポイント・注意点を解説
エコキュートはガス給湯器と比べると大きく、設置するには広めのスペースが必要です。また、設置の際はスペース以外にもいくつかの注意点があり、気を付けないと思わぬトラブルに繋がってしまいます。そこで本記事ではエコキュートの最適な設置場所や設置のポイントをご紹介します。
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エコキュートの設置に必要なスペース
エコキュートを設置する際に必要なスペースをエコキュートのサイズから解説します。
角型エコキュートの場合
角型エコキュートの貯水タンクの容量は以下の通りです。
タンクの容量 | 幅 | 奥行 | 高さ |
---|---|---|---|
180L | 約43cm | 約63cm | 約183cm |
370L | 約63cm | 約76cm | 約182cm |
460L | 約63cm | 約76cm | 約216cm |
560L | 約70cm | 約80cm | 約210cm |
ヒートポンプユニットはメーカーによって多少のサイズ差はありますが、およそのサイズは「幅80cm×奥行30cm×高さ72cm」です。設置場所は、貯水タンクとヒートポンプユニットの間を30~60cm程度空けて、壁などの障害物から10~30cm程度離して置いても、人が通れるほどのゆとりがある位置を選びましょう。
薄型エコキュートの場合
薄型エコキュートはその名の通り、奥行が通常の角型よりもなく、狭いスペースにも設置できるタイプのエコキュートです。薄型タイプのエコキュートの寸法は「幅約107.8cm×奥行約43cm×高さ約185cm」です。角型タイプの設置が難しい場合は薄型タイプを検討すると良いでしょう。
エコキュートを設置する際の注意点
エコキュートを設置する際に注意するべき4つのポイントを解説します。
メンテナンスのためのスペースも確保する
エコキュートの設置で多いトラブルが、狭い場所に無理やり設置した結果、通路やメンテナンス用のスペースが塞がってしまうというケース。清掃や点検などが十分にできないと、劣化が進んだり不具合に気が付けなかったりしてエコキュートの寿命を縮めてしまい、通常よりも早い年数で交換しなければなりません。設置場所はメンテナンスを行うスペースも考慮して決めましょう。
浴室との距離を近くする
エコキュートが浴室から離れすぎていると、エラーが出て使用不可になる場合があります。また、給湯機からの距離が遠くなればばるほど、お湯が出るまでの時間と水道代がかかってしまうので、設置の際は浴室や洗面所、キッチンに近い場所を選びましょう。
運転音を考慮する
エコキュートは運転の際に40~50デシベル程度の低周波音を発します。40~50デシベルの音の大きさは美術館や図書館などの館内や、書店の店内程度と言われており、日中であればさほど気になることはありません。しかし、エコキュートは基本的に夜間に運転するため、寝室に近い場所に設置すると、騒音問題が発生することがあります。設置の際は自宅や近隣の寝室の近くは避けましょう。
冷風による影響を考える
エコキュートは大気中の熱を汲み上げてお湯を沸かすシステムです。運転中は熱を取り上げられた空気が排出されますが、その温度は外気より5~10度程度低く、近くに通気口や換気扇があると室温に影響を及ぼす場合があります。また、植木や花壇などの植物に冷気が当たると枯れてしまうこともあるので、冷風による影響も考慮して設置する角度や距離を決めましょう。
エコキュートを設置する際は騒音などのトラブルに注意しよう
エコキュートはサイズが大きいため、設置の際はスペースが足りるかということばかりに目が向きがちです。しかし、スペースは十分でも浴室から遠かったり、近隣の寝室に近かったりすると思わぬトラブルが発生してしまうことがあります。設置の際はスペースだけではなく、騒音などのトラブルに繋がる要素がないかもしっかりと確認しましょう。